5月28、29日の日本ハム戦、同31日の楽天戦と、球団史上初の3試合連続の0対1敗戦のあと、6月1日の楽天戦も0対3と4試合連続完封負け。前年、球団がつくった40イニング連続無得点を更新し、不名誉な記録は44イニングまで伸びた。
この試合では3回に4安打を記録しながら、盗塁死などでチャンスを潰し、8回無死二塁も後続3人が凡退するという拙攻続きだった。
さらに負の連鎖は続く。6月3日のオリックス戦も、2回に2四球と打撃妨害で無死満塁のチャンスに、まさかの無得点。野村謙二郎監督も「あそこでパスボールが2つくらい出ないかと思った」とヤケ気味だった。
6回に1996年にヤクルトがつくったセ・リーグ記録の49イニングを更新する50イニング連続無得点を記録したあと、0対6の7回、東出輝裕のタイムリー二塁打などでようやく51イニングぶりの得点2を挙げ、プロ野球記録(1953年の大映の59イニング)更新こそ免れたが、3対6で敗れ、7連敗となった。
野村監督は「野球や技術だけじゃないと、改めて思った。今まで打っていた選手が、一斉に打てなくなってしまう。メンタル面が大きい」と沈痛な表情。「(点は取ったが、呪縛は)解けていない。勝って結果を残さないと。とにかくこっちは待つしかない。どうやったら脱却できるか。個人個人の問題になってくる。上がってくるのを待つしかない」とさらなる打線の奮起を促したが、その後も6月5日(ソフトバンク戦)に0対1で完封負けするなど、泥沼の10連敗を記録している。
5月下旬までチーム打率1割台の貧打にあえぎ、一時は前出の国鉄の記録を更新するのでは?と注目されたのが、17年のロッテだ。
開幕直後に前年の首位打者・角中勝也が故障離脱。ソフトバンク移籍のデスパイネの穴埋めに獲得したダフィー、パラデスの両助っ人がまったく働かず、5月23日の時点でチーム打率.192と低迷していた。この日のスタメン9人中、2割台をマークしているのは中軸の3人だけというお寒い状態だった。