「都連の高島直樹幹事長や川井重勇都議会議長がポスト内田になるんでしょうが、内田氏とは手腕、見識の深さが全然違う。果たして後継者になれるんでしょうか」(内田氏を知る人物)
来年2月の予算編成、夏の都議選に向け、双方の神経戦がしばらく続きそうだ。
小池氏が都議会を掌握して都政運営に成功した場合、「次」のステップはあるのか。
「小池さんは首相補佐官、防衛相、そして東京都知事と、男性だけだったポストに風穴を開けてきた。『女性初』は前人未到の分野に踏み込むという、大きなモチベーションになっている」
古くから小池氏を知る政治ジャーナリストはこう語る。
政治家として、東京都知事を超える「女性初」のポストとなれば、残るは首相のみだ。カギを握るのは、石破茂前地方創生相(59)と野田聖子元自民党総務会長(56)だという。前出の政治ジャーナリストが言う。
「12年の総裁選で支持をした石破氏とは、よき相談相手。接点がなかった野田氏とは都知事選で選挙を手伝ってもらう盟友となった。2人ともポスト安倍の有力候補で、少なくとも1人は次期総裁選に出るはず。小池さんが応援に入って結果を残せば、次の次のポストが見えてきます」
(編集部・福井洋平、作田裕史、大平誠)
※AERA 2016年11月14日号