「見た目もチャラチャラし始め、いわゆる不良のよう。毎日のように激しく口論し、大変な反抗期だったようです。そうした影響もあり、千葉県の高校に進学し、寮生活を送っています」
●年上の女性を求める
学業は優れなかったが、野球部の活動には精を出した。高校卒業後は母親と同じ桐朋学園芸術短期大学に進学した。
その後、2012年に俳優デビュー。NHKの朝の連続テレビ小説「まれ」でブレークし、その後はドラマやバラエティーに引っ張りだこ。短期間で人気タレントに上りつめた。
その間も、裕太容疑者は母親と一緒に生活している。
前出のテレビ関係者は言う。
「(淳子は)女優・三田佳子の次男が覚醒剤所持などで逮捕された事件など、芸能人の子どもが起こす事件を気にしており、女性関係などにも気をつけ、一人暮らしも許さなかった。(裕太容疑者の)給料も管理し、一部だけ渡して、残りは事務所で積み立てるようにしていたようです」
今回の事件で被害に遭ったのは、40代の女性だった。裕太容疑者が過去にテレビ番組で一目惚れしたと公言した相手も、10歳年上の女優だった。
目白大学の渋谷昌三教授(社会心理学)はこう話す。
「一般論として、年上の成熟した女性を求める心理の裏には、自信のなさや、自分を保護してくれる相手を求める気持ちがあります。自分で社会に漕ぎ出してきたという自信が弱く、恋愛感情は別として甘えたい、という心理も見えます」
事件発覚後、淳子のもとに多くの電話やメールが届いた。裕太容疑者のことを「大バカ者」と呼び、謝罪をしていたという。(編集部・澤田晃宏)
※AERA 2016年9月5日号