スタッフとの飲酒後、深夜にホテル従業員を部屋に呼び出し、無理やり襲った。芸能界の第一線で活躍するまでになった息子。母は溺愛し、支え続けてきた。
今年1月、高畑淳子(61)と息子の裕太容疑者(22)は、親子揃って「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。親子関係の良さを強調したかったのか、恋人のように腕を組んで登場した。
番組中、裕太容疑者は俳優を志した経緯をこう話している。
「高校卒業間近になって、進学先も、就職先も、やりたいことがないから、見つからない。そのとき、巷で二世タレントがすごい流行(はや)っていて、僕も二世タレントだったらお金を稼いで食いつないでいけるんじゃないかって。そこで親が役者だから、役者になってみようと」
●母は学校に乗り込んだ
本気で俳優を目指す若者に対し失礼過ぎるそんな言葉も、淳子は横で黙って聞いていた。
テレビ関係者がこう話す。
「俳優を目指すとなったときもそうですが、以前はバンドマンを目指した時期もあり、淳子さんがそのデモテープを持って関係者をまわるなど、息子の営業に熱心でした。2度の離婚歴があるうえ、多忙な人気女優、そしてシングルマザーとして、息子の将来への責任を余計に強く感じていたのでしょう」
淳子自身がテレビなどで話しているが、過密な公演スケジュールのなか「どんなことがあっても産ませてください」と授かった待望の男の子。息子への愛は、度が過ぎることもあった。裕太容疑者の小学生時代の同級生はこんな事件を覚えている。
「あるとき、裕太君が校則では持参してはいけない携帯電話を学校に持ってきて、没収されました。そしたら、淳子さんが学校に乗り込んできて『没収期間中の携帯料金を払ってください』と迫り、担任の先生がうつになって代理の先生に代わったことがありました」
続けて同級生は、裕太容疑者の当時をこう話した。
「学校をサボり、成績も悪く、空気の読めない言動も多かった。授業中に先生に『話を聞かないなら帰れ』と言われ、本当に帰ったこともありました。母親のことをベラベラ話していて、エロ本の自慢をしたり、そうしたことからイジメの標的にもなっていました」
中学に進むと、淳子と争いを起こすことも増えた。高畑家の近隣住民がこう話す。