結果、男子は全階級で表彰台。
「オリンピックの屈辱を晴らせるのはオリンピックしかない」(山下泰裕・全日本柔道連盟強化委員長)という柔道界の強い重圧の中で結果を残した井上は、
「最後まで諦めずに戦い抜き、バトンをつなげた結果。歴史に名を刻んだ7人を誇りに思う」
と涙を流し、選手をたたえた。
女子を合わせれば、金メダル三つを含む史上最多のメダル12個。多くが、東京にピークが来る20代前半の選手たちだ。
日本柔道界は、新たなスタートを切った。(編集部・深澤友紀=リオデジャネイロ)
※AERA 2016年8月29日号