猫の魅力を聞いてみると…(※イメージ)
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 呼んでも知らんふり。ご機嫌斜めかと思えば、膝に乗ってくる。気まぐれなとの暮らしは、毎日何が起きるかわからない。そんな猫たちに魅せられた読者からの、猫エピソードを紹介します。

 猫の魅力を、猫好き読者に聞いてみると「この“自由気ままさ”が魅力!」という声が多かった。かといって、「落ち込んでいるとそばに来てくれる」「帰りが遅いと玄関で待っている」などと、猫はちゃんと人を気遣う。「にゃああん」と甘えて体をスリスリされたら、もうメロメロだ。中には猫と出会って人生観が変化したという声も。

 フィンランド語で旅を意味する「マトカ」の飼い主、森岡由紀子さん(63)は「おてんば娘が母になり、子を守るため肝が据わった姿に感服した」といい、ハンデを持つ「ノアール」を支える鳥飼規世さんは、「必死に頑張って闘病しているあの子から、生きる力をもらっている」。

 猫と人、会話ができなくても心は通う。つかず離れず。いい距離感がいい関係を育むようだ。

■マトカ(2歳・♀)
ノラが子猫を連れて家に居ついたと思ったら、まさかの5匹を出産。里親探しに苦労したが、物言わぬマトカが見せる子らへの無償の愛に考えさせられることが多かった。子どもが巣立って夫婦2人、猫と寄り添い暮らす日々は心地いい。

■ノアール(8歳・♂)
生まれつき障害のあるスコティッシュフォールドのノアール。足の骨にも奇形が出て、保護用の靴下が欠かせない。つらい闘病生活にもへこたれず、人が落ち込んでいるとそばに来てくれる。命の大切さを君に教わっている。

AERA 2016年1月18日号より抜粋

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