ドライブ旅行が「お得」なのは、このGWまで?
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 ゴールデンウィークに沸く日本だが、実は国内旅行に関して意外な事態が進行している。国内派にはやや財布に厳しい連休となるかもしれない。

 大阪府在住の主婦、神野操さんは、3年前から「東京ディズニーリゾート積み立て」を続けてきた。中3と小6、2人の娘の願いをかなえるため、生活費を1円単位で切り詰めて、30万円を目指している。GWには家族4人、ディズニーリゾートと観光を楽しむ2泊3日の東京旅行に出かけるつもりだった。しかし──。

「えっ!」

 旅行サイトの画面に、思わず声が漏れた。外国人観光客の増加で、日本国内、特に東京と大阪のホテル代が高騰していたのだ。神野さんが検索したGW中の「アパホテル浅草蔵前」の宿泊代は、何とシングルでも1泊3万3939円。台北の五つ星ホテルのほうが安い。貯金は温存することにして、GWは近くのスーパー銭湯でお茶を濁すことにした。

 国内派にはあまり喜べないニュースがもう一つ。第一生命経済研究所の星野卓也さん曰く、

「原油の価格変動が燃油サーチャージより早く表れるのがガソリン代。徐々に上がり始めています。生産調整の影響です」

 ドライブ旅行が「お得」なのは、このGWまでだという。
 
AERA  2015年5月4日―11日合併号より抜粋

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