テレビ、ネットニュース、SNS……情報が飛び交う今、重要なのはそれをどう収集するかということ。例えば身近なツール・ツイッターでも、使い方によっては効率的な情報収集ができる。
情報はいろんなメディアに載ってやってくる。映像もあれば音声も、もちろんテキストもある。それらに向き合うときの第一歩は、とりあえず、それを統一したパターンで一覧できるようにすることだ。いわば情報の「正規化」だ。パターンが統一されていれば、取捨選択に余分な先入観が混じらない。
そのためのひとつの方法がツイッターの「リスト」だ。例えば、ぼくの公開リスト「ニュース」を開くと、200以上の情報源アカウントが登録されている。あらゆるメディアがツイッターアカウントを所有し、140文字以内というコンパクトな文字量で更新情報をつぶやいている。
つまりメディアのツイートは、ニュース本編のインデックス。アカウントをフォローしてしまうと、普段眺める自分のタイムラインがメディアのつぶやきであふれてしまうから、フォローするのではなくリストに登録して、通常のタイムラインとは別に管理しよう。
時間があるときにこれを開いて1時間ほどさかのぼるだけで、世の中の動きがわかる。同じ情報が複数のメディアのアカウントで繰り返し取り上げられていれば、それは重要なニュースだということだ。もちろん、スマートニュースやヤフーニュースのように、各社から情報配信を受けているメディアを利用するのも手だ。
スマートフォンが手元にあれば、移動中など、ちょっとした時間の隙間を利用して、これらをザッピングすることができる。そこで目に留まった情報は、その場で無理に消化しようとしないで、とにかくためておく。ためておきさえすれば、あとで必ず探し出せる。それがITというものだ。
※AERA 2015年4月6日号より抜粋