結婚相手の年収は多ければ多いほどいい…と思うのが女性の心理。でも具体的な金額を聞くと、人によって考え方の違いも見えてくる。働く女性の意見を聞いた。
■理想:800万~1千万円(43歳・女性・メーカー)
40歳くらいの時に結婚相談所に入ったんです。当時の私の年収は1千万円くらい。それなのに、交際を申し込んでくる男性は年収250万円程度の介護士や派遣社員ばかりだったんです。憤りを通り越して悲しかったですね。即退会しました。
「年収500万円以上のエグゼクティブ」とか書いてある男性を見ると、「ちょっと待ってよ!」って言いたくなります。エグゼクティブで500万円ってなんですか?東大大学院を卒業後に外資系コンサル会社に入社したばかりの男性の年収が500万円だと聞きました。年齢にもよるとは思いますが、40歳で500万円なら「あなた、これまで一体何してきたの?」って言いたくなる。私自身はいま、1千万円には届きませんが、そんな年収の低い人と結婚するくらいなら一生一人でいいです。
実は20代で結婚したことがあります。当時の夫の年収は手取りで700万~800万円くらい。年々上がっていたし、お金に困ることはありませんでした。年収は心の安定につながるし、支えになるので、結婚するなら重要です。
■理想:500万円(34歳・女性・メーカー)
相手の年収は気にしたことはありませんでした。といっても、正社員で自分より多ければいい。500万円くらいあれば。今の生活を維持できて、年に1度の海外旅行と温泉に2回くらい夫婦で行ける程度で。
一緒に楽しめる男性が理想なので、私は年収よりきちんと土日が休めて、長期休暇を取れることを重視します。休暇のためなら、平日はいくら深夜残業してくれても構いません(笑)。
バリバリ働く人は魅力的ですが、ごくふつうの安定したサラリーマンでいい。資産家の男性は、働かないイメージが強いので、私の中ではないですね。
※AERA 2014年7月28日号より抜粋