ゴーストライター騒動で注目される佐村河内(さむらごうち)守氏(50)。彼の作曲家としての虚像が実像として世に浸透したのは、なんといってもNHKの役割が大きい。
2012年11月に「情報LIVE ただイマ!」で取り上げたのを皮切りに、「あさイチ」(同12月)、「NHKスペシャル」(13年3月)など、少なくとも6回、佐村河内氏を紹介した。
とりわけインパクトが大きかったのが「Nスペ」だ。放送直後の1週間で、CD2.2万枚が売れた(オリコン調べ)。
この「Nスペ」を制作したディレクターの1人、A氏は昨年10月、佐村河内氏の人物像と鎮魂曲ができるまでを著書『魂の旋律』にまとめている。それによると、NHKが佐村河内氏を取り上げたきっかけは、A氏が出した企画だったという。