

皮をむいた里芋にはまず塩をまんべんなくすり込み、ぬめりを取ること。 (撮影/写真部・松永卓也)
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「みたらし里芋」。
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おやつに使うお芋というと、まずさつま芋を思い浮かべる方が多いことでしょう。でも実は里芋も、おやつとして活用しやすいお芋です。
私がよくお客様用に作るのは「みたらし里芋」です。里芋は皮をむいて、まず塩をすり込んでぬめりを取ってください。そして5mm~1cmの厚さに切ってゆで、水をかえてもう一回ゆで、ぬめりをきれいに取り去ります。
別の鍋で“みたらしあん”を作りましょう。材料を合わせ、中火にかけて沸騰したらすぐ弱火にして、水溶き片栗粉を入れてクルクルかき混ぜて仕上げます。
ゆであがった里芋は2~3個を竹串に刺して“みたらしあん”をかけてもいいのですが、ちょっと大きめのお皿に盛って、“みたらしあん”をたっぷりからめて楊枝やピックでみんなでつまむのも楽しいものです。
砂糖の量を少なめにした、やさしい甘みのあんです。これはふろふき大根にかけてもおいしいですよ。また、ゆでた里芋には、きなこと砂糖をまぶしても美味。ホクホクした里芋をつまんでいると、ついつい話にも花が咲くものです。お芋って、やっぱり元気の素ですね。
(構成/赤根千鶴子)