なんかこう、せっかくトリセツまで持って過去に行ったのに、もうちょいうまく立ち回れないのか。そして「未来から来ました」なんてドラえもん男の言い分をなぜみんな信じるのか。
そんなイライラ問題も、肉体派親子・鈴木亮平(わりと毎週脱ぐ)と竹内涼真のガタイを見てると「こまけぇことはいいんだよ!」て気になるからアラ不思議。村人たちは誰もがあやしげで「あやしい」の大渋滞なんだけど、どうやらドラマと原作漫画とでは犯人が違うらしい。
「テセウスの船」とは、パラドックスの意。英雄テセウスの船を後世に残そうとした民たち。しかし朽ちた部品をどんどん新品に取り換えた船、それは、はたして最初の船と同じものと言えるのだろうか?
まさにあれこれ手を加えたドラマが、元の「テセウスの船」と言えるかどうか。これがまさしくパラドックスドラマなのだ。
※週刊朝日 2020年2月21日号

