初戦前の公式記者会見では「結果と成長を求めたい」と語っていた森保一監督 (c)朝日新聞社
初戦前の公式記者会見では「結果と成長を求めたい」と語っていた森保一監督 (c)朝日新聞社
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 サッカー男子の2020年東京五輪アジア最終予選を兼ねたU23(23歳以下)アジア選手権(上位3チームが五輪出場権を獲得)で、1勝もできずに1次リーグ敗退となった日本代表。すでに開催国として東京五輪出場が決まっていたため事なきを得た。ただ、インターネット上では「このまま森保一監督(51)で大丈夫?」という声が多く上がっている。

「いままでと同じようにサポートしていく」(日本サッカー協会の田嶋幸三会長)

「方向性は間違ってない」(同協会の関塚隆技術委員長)

 内部では続投を支持する声が多いが、巷(ちまた)では「解任もやむなし」とする論調が多い。

 同選手権では初戦のサウジアラビアに1−2と敗れると、続くシリアにも1−2と敗戦。いずれも相手に先制を許し、一時は同点に追いついたが、終盤に勝ち越されるという展開だった。

 中2日という過密スケジュールや、気温30度を超える暑さ。選手の疲労度を考慮し、交代枠などをうまく使って戦うことが求められていた。だが、大会を通して交代は後手に回り、窮地に立たされても代わり映えのしない采配に終始した。

 1−1の引き分けに終わった第3戦のカタール戦では退場者を出し、後半は3バックから4バックへの変更を強いられた。最終的には同点とされたが、急なシステム変更が同選手権で初めて先取点を奪う流れにつながったのは皮肉だった。

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