──単行本の歴史小説以外に、文庫書き下ろしの時代小説も大人気です。
大好きな池波先生のように、江戸の人情を描きつつも、しっかりした歴史ものも書いていきたい。今は朝8時までには起きて、午前中は歴史ものを書き、午後1時から6時ぐらいまで「羽州ぼろ鳶組」シリーズ、ご飯を食べて、午後8時から午前2~3時まで「くらまし屋稼業」シリーズを書く生活です。食事は一日一食で、大晦日も元日も書いていました。これを2018年の元日から休まず続けていますね。単純に書いていて楽しいですし、もう癖になってきたかな。まあ、向いてるんやろな、とは思います。健康でいられる限りは、80歳になっても書いていたい。死ぬまでにあと300冊ぐらいはいけるかなぁ。
(構成・土屋敦)
いまむら・しょうご 1984年、京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。同作で歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。2018年「童神」(刊行時に『童の神』と改題)で角川春樹小説賞受賞。他の著作に「くらまし屋稼業」シリーズほか。
※週刊朝日 2020年1月3‐10日合併号