梅雨どきの芸能界に激震が走った一連の“闇営業”騒動。多数のお笑い芸人と反社会的勢力との交流が発覚し、吉本興業などの芸人が契約解消や謹慎といった処分を受けた。すでに処分が解かれている芸人もいるが、最も注目される「雨上がり決死隊」の宮迫博之、「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮の今後については厳しい見方がある。
契約解消(のちに撤回)となった宮迫については、すでに明石家さんまが自身の個人事務所で受け入れることを表明しており、11月21日には都内のホテルで激励パーティーが開かれている。今田耕司や東野幸治ら吉本芸人やテレビ局幹部、バラエティー番組のプロデューサーらが集まり、復帰への第一歩か、との見方も出たが、テレビ復帰へのハードルはかなり高いというのが実情のようだ。
民放テレビ局の情報番組スタッフがこう打ち明ける。
「吉本サイドも会社の大功労者であるさんまさんが発起人を務めたということで、今回のパーティーについては妨害などはしませんでしたが、吉本興業ホールディングスの大崎(洋)会長も吉本興業の岡本(昭彦)社長も内心では、会社に反旗を翻した宮迫さんのことをまったく許してはいません。吉本のスタッフの中には、懇意のメディア関係者に対して『宮迫の新たなスキャンダルは報じないの?』なんて軽口をたたく者までいるほどですからね」
亮をとりまく環境にも大きな変化があった。12月2日、相方の田村淳が、現在も謹慎中の亮との2人による新会社の設立を発表した。淳は自身のツイッター上で、<吉本興業から独立する為の会社ではなく、田村亮と吉本興業を繋ぐ為の会社>であると説明、今後は新会社で吉本と専属エージェント契約を行うようにしていくという。
亮の復帰について、バラエティーや情報番組を手掛けるある放送作家は言う。
「この時期に新会社発表となったのは、世の中の空気感として、一年の区切りとなる12月という意味合いは強いでしょうね。年が明けてからいきなり心機一転始めますというよりも、一度区切りをつけて、新しい年を迎えて本格的な活動再開を、という流れになるのではないでしょうか。ただ、復帰の一発目となると、関係ない番組などには出にくいと思うので、『ロンドンハーツ』など、自分たちの番組でということになるでしょう」