とはいえ、民放のテレビ局には壁もある。
「世間的には『もういいんじゃないの』となってもスポンサーがOKを出すかどうか。そこでまだブレーキがかかっている状態だと思います。宮迫さんと亮さん、写真が衝撃的だった『スリムクラブ』以外の復帰は少しずつできてくるのではないでしょうか。この3組のこれからの活動次第ですが、普通のオファーはもうしばらくは厳しいかもしれません」(前出の放送作家)
騒動によって、吉本興業のギャラ配分の不透明さや契約書を交わしていないなどといった問題もクローズアップされた。岡本社長の会見を経て、大きな変革があったのかと思われるが、社長の1年間の50%減俸処分などはあったものの、首脳陣の人事面での目立った処分は発表されていない。
ある芸能関係者は言う。
「所属芸人たちには、これで会社が変わってくれるという期待はありました。だけど、時間がたって、世間の目が他のニュースに移っていくとともに、なんとなくうやむやになってしまっていて、『あれ?』といった状況のようです。エージェント契約をした話もあまり聞いたことがないですし、結局元通りといったところがあるみたいです」
元のままでは、再び「闇」の住民たちのつけいる隙が生まれるのでは。(本誌・太田サトル/三杉武)
※週刊朝日 2019年12月27日号