2015年7月、東京都内で迷惑防止条例違反(盗撮)容疑に問われたこともあったが、「ダルクが親身に動いてくれ、お咎めはなかったと聞いてる」と前出の篠田氏は話す。

 だが、篠田氏には心配もあったという。

「ダルクにいては、なかなか収入の面で、生活は厳しい。そこで最近は自分で、タレントとして仕事をとるようになった。ダルクに来る日もめっきり減っていたそうです。周囲も大丈夫なのかと気にかけていたら、今回の逮捕だった」

 法務省の関係者もショックを隠せない様子。

「ダルクで頑張って更生しているものと、信じ切ってイベントにもきてもらった。見る限り、薬物依存の気配もなく、すごく前向きで、素晴らしいお話をしていただいた。何度も手を出してしまうのが、薬物依存症の怖さ。けど、講演までお願いした人が、捕まってしまうというのはさすがにショックが大きかった……」

 覚醒剤の深みにはまると、闇は深いようだ。(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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