「記者時代は、権力と対峙する反骨の姿勢をとった。だが、政治家に転じると、反日ポピュリズムに政治的立場を固めた。影響力を保持するためなら何でもやる政治屋である」
その上で、こんな手厳しい指摘も。
「李洛淵は次期大統領を狙っており、文在寅政権では地位を固め、日本では『知日派』という好印象を残す機会として今回の訪日を利用したいはず。彼が安倍首相と会っても、日韓関係の局面打開は期待できない」
前出の菅野さんの見立ても厳しい。
「曺国法相の辞任により大臣クラス交代の情報が流れている。当初から代わっていない李首相は交代説が浮上。訪日を前に、こんな交代説が出てしまうこと自体、韓国政府が李首相に期待していないことの表れなのかもしれない」
両国間の霧は濃くなるばかりだ。(本誌・岩下明日香)
※週刊朝日 2019年11月1日号