その意味では、今年11月のプレミア12や、来年夏の東京五輪で日本代表の中に入ってどれだけできるかは楽しみである。外国人特有の動く球に対しても、しっかり振り切れる森の打力はDHでも使いたくなるだろう。選手登録が24人となる五輪で森も選出できるなら、守備面や肩を考慮した「守れる捕手」は2人でいい。
セ・リーグの巨人はコラム執筆時点では優勝を決めていないが、もはや揺るぎない位置にいる。ここからはクライマックスシリーズ(CS)に向けた先発投手の整備だろう。特にエースの菅野智之は腰に不安があり、力を発揮できるかは未知数。山口、桜井は入ってくるが、左投手が1枚か2枚はほしい。その点でドラフト1位の高橋優貴やメルセデスが調子を上げて入れるかもカギとなるだろう。
2位、3位の争いもセ・パともにし烈となっている。CS進出の可能性を残しているチームの選手は、この時期まで緊張感ある戦いができることを喜びに変えて頑張ってもらいたい。
※週刊朝日 2019年10月4日号