「同年代の俳優たちと比べて勝手に落ち込んでました。でも、比べすぎて自分を見失っていると、ある日突然気づいて。それからは、ライバルはまず自分だと思って、やるべきことをしっかりやろうという考えに変わりました。ひたすら役に寄り添って、役や作品のことを考える時間を大切にしようと思っています」
爆発的な人気ぶりでも、ブレークしたという実感はない。
「街中で声をかけられることはあまりないので、自分ではまだまだだと思っています」
いまは、求められることが多い青春もので全力を尽くしたい。でも、ミステリーやサスペンスも楽しいし、アクションやコメディーにも参加したい。夢は広がるばかりだ。
「『流星じゃないとできない』といわれる唯一無二の存在になれたらいいなと思います」
それは、おそらく近未来に実現するであろう希望だ。(ライター・早川あゆみ)
※週刊朝日 2019年9月13日号