著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は、演歌歌手・天童よしみさんの「てしごと料理 まる山」の「黒豚とレタスの白湯鍋」だ。
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こちらは歌手仲間や友人を誘って、たまに食事に出かける和食のお店。ご主人が一品一品、ていねいにお料理されていて、女将さんも気さくな方なので、お連れしたみなさんに評判がいいですね。
いつもコース料理の最後にいただくのがこのお鍋。初めて注文したときはレタスがたっぷり出てきて驚きました。野菜が好きなのでありがたいですね。
レタスは鍋でさっと煮たら、すり胡麻をふって、鶏ガラのお出汁と一緒にいただきます。シャキシャキとした食感がなんとも言えずおいしいんですよ。黒豚のしゃぶしゃぶともよく合いますね。最後は卵と中華麺を入れてもらって、ラーメンで締めくくります。スープを余すことなく飲み干せば、体がぽかぽかに温まります。
私は昔から、夏も冷たい麺より鍋焼きうどんを好んで食べるタイプ。汗をかくと体がすっきりするんですよね。いままで健康でいられたのは、そのおかげかもしれません。夏こそ、鍋。ぜひ試してみてください。
(取材・文/沖村かなみ)
「てしごと料理 まる山」東京都港区南青山2‐14‐15五十嵐ビル1F/営業時間:11:30~14:00L.O.17:30~23:00L.O./定休日:土・日・祝
※週刊朝日 2019年8月30日号