「八村は大学時代、チームディフェンスで正確な判断をすることに苦労していた。日本の高校では身体能力が誰よりも高く、それだけで十分に守備ができたため、ディフェンスのIQが高まらなかったのだろう。5対5というチームの中でどう動くのか。考え方を理解し、改善していく必要がある」(エリックさん)
本人は自分の弱点についてどう考えているのか。都内で開かれたイベントに参加した八村を直撃すると、
「チームはオフェンスもディフェンスもできるプレーヤーとして僕をドラフトしてくれたと思う。どのポジションでも守れるように意識して練習している。スリーポイントは、僕の練習のために技術コーチをつけてもらっていて、期待を寄せられていると感じています」
と事もなげに答えた。先のエリックさんは「課題を乗り越えれば、将来、オールスター選手になれる」と評価する。これからどう成長するのか、注目したい。(本誌・吉崎洋夫)
※週刊朝日 2019年8月30日号