2012年7~9月に開催された「Contemporary Japanese Photobooks」展の展示風景
2012年7~9月に開催された「Contemporary Japanese Photobooks」展の展示風景
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2012年10月~13年1月にロンドンのテートモダンで開催された「WILLIAM KLEIN+DAIDO MORIYAMA」展の関連で開催された写真集制作イベント
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2012年10月~13年1月にロンドンのテートモダンで開催された「WILLIAM KLEIN+DAIDO MORIYAMA」展の関連で開催された写真集制作イベント
ライアン・マッギンレーのiPhoneを使ったスタジオ撮影に、モデルとして参加するイベント「ライアン マッギンレーの『動物園』」から(2012年9月・東京)
ライアン・マッギンレーのiPhoneを使ったスタジオ撮影に、モデルとして参加するイベント「ライアン マッギンレーの『動物園』」から(2012年9月・東京)
写真・図版(4枚目)| 「これも写真集?あれも写真集?写真集の魅力」アイヴァン・ヴァルタニアンさんのセミナー開催

 森山大道、川内倫子、マーティン・パーらの写真を参加者が自ら選んでオリジナルの写真集を制作するという、写真ファンと国内外の人気写真家たちによる、一連のコラボレーション・イベントが注目を集めている。

 このイベントの仕掛け人、アイヴァン・ヴァルタニアンさんの特別講座「これも写真集?あれも写真集?写真集の魅力」が5月10日(金)、日経 SPACE NIO(東京・大手町)で開催される。

 ヴァルタニアンさんは、米国の写真専門出版社アパチャーに在籍した後、京都の光琳社出版で編集者として働くために1990年代後半に来日。以後、さまざまな写真集、展覧会、イベントの企画を手掛け、2009年には、日本の1960~70年代の写真集を紹介する著作を日米で出版した。また11年には、イギリスのPhotographer's Galleryで、現代の日本の写真集の展覧会「Contemporary Japanese Photobooks」を開催するなど、日本の写真と世界の架け橋となっている。

 ヴァルタニアンさんは日本の写真集作りに魅せられて来日している。欧米の写真集は写真作品のカタログのような作りが主流で、大胆なデザインで写真を引き立て、写真集自体を作品ととらえる日本の傾向とは対極にあるという。ヴァルタニアンさん日本の写真家たちの創意に強く関心を寄せているのだ。実は、一連のイベントも、74年に森山大道が行った「プリンティング・ショー」に着想を得たものだ。

 今回開かれる講座では、日本の写真と世界の架け橋として精力的に活動するヴァルタニアンさんが、日本の写真集の魅力や海外からの日本の写真への理解などを語る。

<講師プロフィール>
1972年ニューヨーク生まれ。2000年にゴリーガブックス(http://www.goliga.com/)を設立。主に国内外の写真家と企画、プロデュース、編集、執筆、デザイン、制作、展覧会、出版を手がけるプロデューサー。過去15年間、東京を拠点に活動している。

<講座詳細>
日経アカデミア「アート特別講座」
「これも写真集?あれも写真集?写真集の魅力」
開催日程:5 月10 日(金)
会場:日経 SPACE NIO(東京・大手町)
時間:19時~20時半
受講料:2100円
受講申し込み:「日経アカデミア」
http://academia.nikkei.co.jp/special/index02.html

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