「コンビニ百里の道をゆく」は、53歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
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3月に開催される野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。いよいよ近づいてきましたね。コロナの影響で6年ぶりの開催ですが、今回はいつもの大会以上に盛り上がりそうです。
何よりも各国、すごいメンバーが選出されています。特に米国。これまでは「あの選手も来てくれたらいいのに」という感じでしたが、今回はドジャースのカーショー投手など、全員の年俸を足したらいくらになるんだという「ザ・大リーガー」がずらり。
日本も大谷翔平さんや、ダルビッシュ有さん、鈴木誠也さんなどの大リーガーをはじめ、今シーズンから大リーグに挑戦する元オリックスの吉田正尚さんなど「ザ・ジャパン」の名にふさわしいラインアップで、いまから胸が躍ります。
特に楽しみなのはやはり大谷選手。ぜひ二刀流の活躍を見てみたい。ダルビッシュさんから大谷さんへの投手リレーなんて見られたら最高ですね。もう一人は昨シーズン、セ・リーグで三冠王をとったヤクルトスワローズの村上宗隆選手。米国やドミニカ共和国などの強豪国の投手にどれだけ通用するか、楽しみです。
サッカーの日本代表でも、選手は日頃英国のプレミアリーグやドイツのブンデスリーガで普通に活躍して、代表の試合のときに海外から戻ってくるのが当たり前になり、その結果、海外のチームと相まみえたときに「うわ、すごい。かなわないな……」などと萎縮することがなくなったと言われますよね。野球も同様で、いくら米国やドミニカが大リーガーだらけでも、日本だって同じ。いわばドリームチーム同士の戦いです。何ら気後れ感を持つことはないでしょう。
思い描く理想の決勝は、やはり「米国対日本」でしょうか。頂点目指して、最初の試合から飛ばしていってほしいと思います。楽しみです!
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2023年2月27日号