メキシコ産で植物由来のアガベシロップもGI値が低い。メープルシロップはカロリーそのものが低く、ダイエット中などカロリーを制限したい人におすすめという。

 高下さんもハチミツをすすめる。ハチミツに含まれる「グルコン酸」の殺菌効果が喉のイガイガに効くそうだ。また、ミルクに入れて飲むと安眠効果もあるという。というのは、ハチミツはトリプトファンというアミノ酸が豊富。トリプトファンを合成して脳の神経伝達物質のセロトニンができるが、このセロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの原料になるからだ。

 池上さんのおすすめは、ココナツシュガー。池上さんはお菓子づくりに使っているという。ミネラルが豊富で、血糖値の上昇も緩やかという点にも着目している。

 こうした特徴があるとしても、砂糖や甘味料の摂りすぎは注意だ。主食となる米などの炭水化物は、主に糖質と食物繊維からできているため、エネルギー源としての糖質は摂取していることになるからだ。食後の眠気が生じない程度に摂るのが目安と言うのは、日本機能性医学研究所・最高医学責任者の斎藤糧三医師。こう注意を促す。

「砂糖は必須ではありません。適度に摂るのはいい。ご飯を食べて眠くなるのは血糖値が上がりすぎです」

 ダイエット中の人などは、人工甘味料を利用する人も多いだろう。高下さんは「人工甘味料は、マヨネーズ、ケチャップ、ドレッシングなど加工食品や調味料に入っていることもあります」と話す。砂糖や自然の甘味料に比べてカロリーを抑えられるかもしれないが、積極的な摂取はすすめられないという。

「摂らないでいいなら、摂らないほうがいい。比較的安全性が高いものに、植物性のエリスリトールがあります。ただ摂りすぎると下痢を起こすことがあるので注意しましょう。できるだけ自然の糖を適量摂って、全体のカロリーを見たほうがいいでしょう」(タイゾーさん)

 斎藤医師も同様の意見だ。

「人工甘味料はインスリンを上げ、腸内フローラを乱すものもあります。気を付けながら摂るに越したことはないでしょう。もろ手を挙げていいというものではない」

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