漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「『白い巨塔』テレビ朝日開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル」(5月22~26日21:00~)をウォッチした。
【こんな「総回診」は嫌だ…?カトリーヌあやこ氏による『白い巨塔』の画像がこちら】
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テレビ朝日開局60周年記念で5夜連続放送されたドラマスペシャル「白い巨塔」。主人公は、ご存知外科医・財前五郎だ。昭和版は田宮二郎、平成版は唐沢寿明が有名だけど、令和初の財前役は岡田准一。
新機軸で、「金もいらなきゃ女もいらぬ、あたしゃも少し背が欲しい」玉川カルテットな財前になるのかと思いきや、やっぱり金欲女欲あふれる男なのだった。
でもね、田宮財前は全31話、唐沢財前が全21話なのに比べ、今回はたったの5話(1話自体は約90~130分と長いけど)。なんかもう早いんだ、話の運びが。
教授選挙でゴタゴタして、やっと教授の座に就いたと思えば、医療ミスで遺族と裁判、敗訴、ガン発覚、死亡! さよなら財前、あっと言う間の全5話よ。
財前と言えば、権力への執着を隠さず、野心ギラギラでのし上がろうとする男。なのに岡田財前のドヤ顔期間の短さったら。
「水戸黄門」の「控えおろう」くらい見せ場である、病院内大名行列的「財前教授の総回診です」シーンも、サラッと終了。
だって岡田准一つったら、出身地の大阪府枚方市にある遊園地「ひらかたパーク」のイメージキャラ「超ひらパー兄さん」でしょ。