貴理子さんは5年前に脳梗塞を発症しているが、「夫に命を拾ってもらった」とコメントしている。救急隊員に親子と間違えられた、というエピソードはさておき、年下夫がそばにいることで救われたはずだ。
夫婦問題研究家の岡野あつこさん(64)も貴理子さんと同じように、前夫は24歳年下だった。
今回の離婚をどう見ているのだろう。
実は貴理子さん夫妻と交流があり、貴理子さんの元夫のバーに離婚発表の少し前に訪れていたが、様子はいつもと同じで何も気づかなかったという。
「貴理子さんも覚悟をしていたからこそ、彼の心変わりが受け入れられたのでは。ここに年上妻の美学を見たような気がします」
しかし、もし本当に貴理子さんのことが好きだったならば、子どもより、妻を選んだのではないか。
「そこは難しい問題です。子どもって別次元ですからね。『夫婦』という単位で見るか、『家族』という単位で見るかの違い。人の心は変わるもの。友達の出産で羨ましくなったり、親から孫の顔が見たいと言われ、親孝行のために子どもを持ちたくなる人もいる。それまでは要らないと思っていたのにほしくなる。これを裏切りって言う人がいるかもしれないけれど、違うような気がします」
一方で、仲良く暮らす年下夫とのカップルがいる。歌手の岩崎宏美さん(60)だ。10年前に10歳年下の俳優の今拓哉さん(50)と再婚した。
「今(こん)ちゃん」「宏美さん」と呼び合う夫婦は、
「冷蔵庫を開けると、買ってくるものまで同じになってきました。納豆や豆腐、枝豆とかですが……。似てきたかな」
と、岩崎さん。
夫婦間のルールは、「先に帰宅した人が料理をする」。「今ちゃん」の手料理は、食材選びにもこだわりがあり、そのうえおいしく、「食に関しては、彼がリーダーシップをとっているかな。手際も良いです」
喧嘩があるとすれば「病院に行って」「行かなくて大丈夫」の押し問答ぐらい。
「でも彼は元気ですから、『あぁこういう感じでいいんだな』と、逆に気づかされることもあります。私は比較的心配性で、薬に頼りがちでした。今はそれも減りました。彼のおかげで変わりましたね」