つまり、自己管理がなっていないということなのだろう。

「(計画を立てて、その)計画通りに試合を進めるという経験がないというか。初めてですし、ばたばたしているし、スケジュールもしょっちゅうかわるのはわかるのですが……梨花ちゃんには、どんな時もきちんと同じことができるという訓練が必要だと思いました」

 同じく指導をする宮原知子はどうか。今季はトレーニング内容もすべて変えたという。
「だから今シーズンが不安定になることは覚悟していました。でも、最後は思い切りできるということがわかった。(指摘される回転不足も、フリーでは)きっちり回りきっていたので、次につながる試合になったと思います。知子は追いつめた方がきっちりやってくれる」

 もう一人の代表、5位の坂本花織について、指導する中野園子コーチは、「サルコウの前にちょっと気抜いたな、というのがわかりました」と指摘する。

「しかし、後半はホントによく頑張りました。練習もかなりやりましたし。(呼吸もしっかりできて)息も(きちんと)吐けていたはずなんですけど。ただ、今日の試合は途中からあまり息を吐けていなかったと思います。呼吸法が間違っているかな、と思いました」

 坂本選手の今後については、次のように語る。

「トリプルアクセルをちゃんと入れていかないと、と思います。もう少ししたらできるかな。来季の全日本選手権に間に合うように、体を絞り続けてほしいと思います。(今大会を経験して)さらに強くなると思う。今までの練習は、半分やらされていたようなところもあるが、これからは自らやってくれるんじゃないかな、と期待しています」

(本誌・大崎百紀)

■3月27日に見出しと一部の文章を加筆・改変しました

※週刊朝日オンライン限定記事

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?