利久庵/北海道産のそば粉を使った、打ちたての更科そばが人気の老舗。1階、地下でそばや丼物、2階、3階で昼定食や割烹料理が味わえる。 (撮影/写真部・大野洋介)
利久庵/北海道産のそば粉を使った、打ちたての更科そばが人気の老舗。1階、地下でそばや丼物、2階、3階で昼定食や割烹料理が味わえる。 (撮影/写真部・大野洋介)
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納豆そば女性客にも人気の「納豆そば」(1000円)は、そばに香り高い山本海苔店の海苔や大和屋の鰹節、卵を混ぜ合わせて食べるヘルシーな一品。大根おろしを別に注文して添えるのもおすすめ。濃厚なつゆをたっぷりとからめていただきたい。税込み利久庵/東京都中央区日本橋室町1-12-16(営)平日11:00~14:45L.O.、17:00~20:30L.O.、土11:00~16:00L.O.※2・3階の昼定食は11:00~14:00L.O.(土は~14:30L.O.)(休)日祝 (撮影/写真部・大野洋介)
納豆そば
女性客にも人気の「納豆そば」(1000円)は、そばに香り高い山本海苔店の海苔や大和屋の鰹節、卵を混ぜ合わせて食べるヘルシーな一品。大根おろしを別に注文して添えるのもおすすめ。濃厚なつゆをたっぷりとからめていただきたい。税込み
利久庵/東京都中央区日本橋室町1-12-16(営)平日11:00~14:45L.O.、17:00~20:30L.O.、土11:00~16:00L.O.※2・3階の昼定食は11:00~14:00L.O.(土は~14:30L.O.)(休)日祝 (撮影/写真部・大野洋介)

 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は日本サッカー協会相談役の川淵三郎さん行きつけの「利久庵」の「納豆そば」だ。

【写真】川淵三郎おすすめの「納豆そば」がこちら

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 あれは1988年のこと。古河電工から、子会社の取締役に出向を命ぜられました。そして会社員の傍ら、日本サッカー協会の理事に。プロリーグ設立に向けて取り組むことになりました。ちょうどその頃、日本橋にうまいそば屋があると紹介されたのがこちら。気に入って、週に2、3度は通っていましたね。当時は近くの兜町の証券マンが昼時になると大勢詰めかけて。地下に下りる階段は背広姿の行列ができていました。

 僕が好んで注文していたのが納豆そば。納豆以外に海苔や鰹節、卵がバランスよく入っていて栄養満点。いつも大盛りで注文していました。僕は黒っぽくて太めのそばは好みじゃない。この店は白っぽい更科そばで、細くて繊細。いくらでもするっと食べられます。

 最近は夜、家族と時々出かけることも。焼き鳥や、九条ネギが入った出し巻き玉子など、一品料理もうまいですよ。ここに行くとJリーグ誕生に向けて、日々邁進していた30年前のことが懐かしく思い出されます。

(取材・文/今中るみこ)

「利久庵」東京都中央区日本橋室町1-12-16/営業時間:11:00~14:45L.O.、17:00~20:30L.O.、土曜11:00~16:00L.O.※2・3階の昼定食は  11:00~14:00L.O.(土は~14:30L.O.)/定休日:日曜、祝日

週刊朝日  2019年3月15日号