元ロッテ選手の大嶺翔太容疑者(c)朝日新聞社
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八重山商工の大嶺=09年6月 (c)朝日新聞社
八重山商工の大嶺=09年6月 (c)朝日新聞社

 借金問題でロッテを退団させられた元ロッテ選手の大嶺翔太(27)が2月13日、恐喝未遂容疑で巣鴨署に逮捕された。

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 容疑は昨年11月頃、数回にわたり、知人のスポーツライター(34)の携帯電話に現金を要求し、応じなければ危害を加えるようなメールを送り、現金を脅し取ろうとした疑い。大嶺容疑者は脅したつもりはないと、容疑を否認しているという。

「求めに応じないと、暴行など身体に危害を加えてやるとメールや電話で脅していた。スポーツライターは怖くなり、被害届を出した」(捜査関係者)

 スポーツライターが、大嶺容疑者を取材したのは、ロッテを退団した昨年6月頃だという。特段、親しい関係ではないのに、昨年8月から携帯に脅しのようなメールを送り付けてくることが続いたという。

 最初、大嶺容疑者は10万円ほどを貸して欲しいと求め、スポーツライターも同情し、貸した。味をしめた大嶺容疑者は、それから何度もカネを貸すように要求。いつしか、その金額は200万円ほどに膨らんでいったという。

 その上、昨年11月頃、大嶺容疑者が40万円を貸してと要求した。

「ロッテを退団した時に精算してもらったカネと車を売って、スポーツライターが貸した200万円を返すといいながら、返さなかった。ライターも業を煮やして、拒絶。すると大嶺容疑者の脅しが始まった。大嶺容疑者は、車の写真をメール送信して、車のバックにはヤクザがいると脅すこともあった。それでスポーツライターはさらに怖くなり、被害届を出した」(前出の捜査関係者)

 借金問題でロッテを退団したあと、特別、仕事はしていなかった大嶺容疑者。よく知る関係者はこう話す。

「ロッテ時代には球団にまで危なそうな人が取り立てにきて、さすがに面倒みてられないとクビになった。退団した後もカネ貸してくれと、ロッテ時代の仲間に電話してくることもあった。とにかく、派手に飲む上、バクチもやる。金銭感覚が麻痺していた。こんな事件を起こして、さもありなんですよ」

 身銭を切って大嶺容疑者を取材したスポーツライターが得た特ダネが自身への恐喝未遂容疑事件というのは、やりきれない結末である…。(取材班)