丸山茂樹氏がゴルフ界の注目選手とともに、テニスの全豪オープンについても語る。
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去年の9月に5年ぶりの優勝を果たしたタイガー・ウッズ(43)が、米PGAツアーの2018−19年シーズンの試合に初めて出ました。
締め切りの関係で結果は来週号で触れますが、初戦に選んだのは彼が過去8勝してるトリーパインズGC(米カリフォルニア州サンディエゴ)での「ファーマーズ・インシュランス・オープン」(1月24~27日)です。
ここは予選で必ず二つのコースを回るんです。かつてはノースコースはスコアが出て、サウスコースは難しいと言われてきたんですけど、両方とも大改造して、非常に難しくなってるんですよね。
タイガー自身のゴルフのパフォーマンスもここ数年で落ちてます。パフォーマンスが落ちると、そこをガンと追い込まれるような難しさのあるコースなんですよ。トリーパインズでいい結果を出してる人ってのは、ほんとにパワーから技術から問題ない人ですよね。全部そろってないと活躍できないコースです。そこでいまのタイガーがどう戦ったのかは、次回にお伝えすることにします。
さて国内男子ツアーです。19年の初戦となる「SMBCシンガポール・オープン」(1月17~20日、シンガポールのセントーサGC)で、藤本佳則(29)が2位と幸先のいいスタートを切りました。
僕は彼の小技が好きだったんですけど、ここ数年、非常にパッティングに苦しんできた印象ですね。2勝目のあと5年間勝ててないのは、その部分が大きいんだと思います。
ショットの切れ味があって、アイアンショットは正確だし、アプローチもうまい。パッティングがしっかり決まってると上位は外さないという選手です。パッティングも何かしらのきっかけでよくなってくるだろうと思って、期待してずっと見てるんですけどね。
シンガポールのセントーサGCはティーショット、セカンドショットのクオリティーが高くないとうまくいかないので、藤本のよさがうまくはまったのかなという気がします。