プロゴルファーの丸山茂樹氏は、今年から変更されたドロップに異議を唱える。
【写真】丸山氏が応援するアメフト・富士通フロンティアーズの西村豪哲選手
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みなさん、ご存じでしょうか? 今年の元日からゴルフのルールが変更されました。大きなコンセプトとしてはゴルフをより分かりやすく、プレーしやすくするってことです。
アマチュアの方々には、バンカー内の球を2罰打でバンカーの外にドロップできるという選択肢ができたのは大きいんじゃないでしょうか。バンカーからなかなか出なくてイライラして、それ以降のプレーに影響したなんて経験のある方も多いと思います。もうそんなイライラからは解放されます。
偶然に起こったことに対する罰もできるだけ廃止してて、2度打ちの罰もなくなりました。あとはペナルティーエリアの中でソールしていいとか、OBになったときは元の場所から打ち直すのではなく、2罰打を加えてOBゾーンに入った付近からプレーを続行できます。プレーが速くなりますし、ゴルフもスッとスムーズにいくと思いますね。グリーン上で旗ざおを立てたままパットしてもいいようになりましたから、これも時間短縮になります。
ただ一つ腑(ふ)に落ちないのはドロップですかね。ドロップする位置を、まっすぐ立ったときのひざの高さに定めたんですけど、これは中途半端ですね。僕はドロップってもともと意味がないと思うんです。リプレースっていうルールもあるんで。リプレースができる以上、全部リプレースでいいと思うんです。
だってもう罰は払ってるわけだから、さらに、例えばバンカー内でドロップしたら、ボールが沈むんです。わざわざ沈ませるってのはどうかと思うし。今回の変更はドロップの部分だけ不満かな。ほかはすごくいいと思います。
さて1月3日にアメリカンフットボールの日本選手権「ライスボウル」がありまして、富士通フロンティアーズが関西学院大学ファイターズに52-17で勝って、3シーズン連続の日本一になりました。去年も触れさせてもらいましたけど、富士通にはずっと応援してる西村豪哲(ひでてつ)選手(33)がいるので、気になってたんです。