「メンバー以外で、お仕事で関わらせていただく人はみな昭和生まれです。『昭和ならわかるよねー』と、平成生まれの人に対してよりも、『味方意識』を持ってもらえることです。私のプロフィルを見て『あ、昭和64年生まれなんですね』って話が始まるのも嬉しい」

 梅田さんの不都合な体験は、亀田さんの占い体験に似ている。梅田さんの場合は、中学入試の申し込み用紙に生年月日を記入しようとしたときのこと。昭和64年という選択肢がなかったため、「どう書けばよいのでしょう」と先生に質問した。すると、こんな言葉が返ってきたという。

「『昭和64年なんて少なくて、ないのと同じだから、もう平成でいいでしょ』と言われたんです。あ、私(の誕生日)って、ないものとされるんだ……って。ショックだったのを覚えています。今なら全然、大丈夫ですが。当時は悲しかった」

 ギリギリであっても、昭和生まれだったことで「ラッキー」なこともある。

「だって私は次のを含め、三つの元号を生きられることになりますから」

 昭和は60年以上も続いた。平成もいろいろあったが、昭和と比較したら半分にも満たない。

 昭和、平成、そして次の時代へ。新しい元号になったとき、どんなことが起きるだろう。平成31年生まれの子どもたちの未来が明るいものでありますように──。(本誌・大崎百紀)

週刊朝日  2019年1月4‐11日合併号

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