父:絵本の読み聞かせは2割ぐらい、童謡は4割ぐらいは協力しましたね。親が絵本を読み、童謡を歌うことで、子どもたちの感性が豊かになったと思います。
母:絵本と童謡によって教養が身についただけではなく、結果として学校の勉強にも役立ちましたね。子どもたちの反応が楽しくて、私にとっても絵本を読み聞かせたり童謡を歌ったりした時間は至福の時でした。
父:本当に楽しい時間だったね。子どもだけではなく、親の人生も豊かになったように思う。
母:子どもたちの中学受験や大学受験のときには、計画を立てたり、勉強しやすいように問題集をコピーしたりして全力でサポート。性格に合わせて、勉強法も工夫しました。
父:長男はきっちりとしていて、手がかからなかった。次男は積極的で面白い。三男はのんびりしているけれど、自分のやり方にこだわって頑固。長女ものんびり屋さんだけど、負けず嫌いなところもある。子どもたちの性格が違っていて楽しいね。
母:兄たちは中3か高1から塾に通いましたが、兄たちより体力がないうえに丁寧に時間をかけて勉強する長女は、中1から通わせました。
父:私が感心するのは、ママが4人に分け隔てなく平等に接していたことです。
母:兄たちは、何かほしいときには、妹からお父さんに言ってもらっていましたね(笑)。
父:ママが三男の中学受験の勉強に寄り添っているときには、娘をプールに連れて行って遊ばせていた。まだ小さくて、私の足の間をもぐって泳いでいた時のことを今もはっきりと覚えています。懐かしい。
母:三男が中学受験生のときに、娘を遊ばせてくれたのは本当に助かりました。お父さんたちは、絵本の読み聞かせをしたり、童謡を歌ったり、子どもと遊んだりして、子育てに積極的に参加するといいですね。
父:わが家の4人の子どもたちに大きな反抗期がなかったのは、子どもが小さいときからママがずっと寄り添い続けてきたからだと思う。4人とも「ママの言うとおりやれば間違いない!」と信頼していたね。
■就学前から一ケタの足し算、解いた過去問は25年分
母:医学部は定員が少ないので、医師になってほしいと思っている親御さんは、早め早めに勉強させましょう。就学前に一ケタの足し算、ひらがなの読み書きをできるようにし、意味がわからなくてもいいから九九も覚えさせるといいですね。