佐藤亮子さん(左)と佐藤真理(まさみち)さん(写真/植田真紗美)
佐藤亮子さん(左)と佐藤真理(まさみち)さん(写真/植田真紗美)
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 昨春、末っ子の長女が、3人の兄と同じ東大理IIIに合格。「子どもが大学に合格するまでは全力でサポートする!」と決めていた佐藤ママこと佐藤亮子さんは、合格発表日に掲示板の前でうれし泣きする娘の姿を見て、涙ぐんだという。医学部に入るために親として必要なのは何かを、夫・真理(まさみち)さんと夫婦で語っていただきました。

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亮子さん(以下、母):子どもたち全員が算数、数学が得意だったのは、1歳ごろから通った公文で鍛えられたからです。お子さんを医学部に進学させたいと思っている方は、就学前から公文などの幼児教室に通わせ、一ケタの計算が反射的にできるようにし、計算力を鍛えておくのがお勧めです。

真理さん(以下、父):公文のシステムはすごいと思いましたね。1+1=2、1+2=3と繰り返して学んでいるうちに、自然と身につく。年齢に関係なく、自分のペースで進めるところがいい。

母:初めての子である長男の幼児教育を何にするか、本当に迷い悩みました。そんなとき、「ママ、とりあえずやってみたら。いいとこどりをすればいいんだから」とお父さんが言ってくれました。その言葉で気持ちが楽になり、公文を始めました。

父:えっ。そんなこと言った? 覚えてないなぁ(笑)。

母:気楽な人だから覚えていないんでしょう(笑)。子どもたちが公文に楽しく通えてよかった。4人とも1歳ごろから公文、3歳ごろからバイオリン、4歳のときにはスイミングに通いました。兄弟そろって行くから、楽しかったんでしょうね。

■3歳までに絵本1万冊を親の声で読み聞かせ

母:子どもの教育で迷ったときには、まずは「いいとこどり」の精神でとりあえず始めてみることが大切。習い事を始めたら、1年ぐらいは続けてほしいですね。そのぐらいやると、合うかどうかがわかります。私の子育ての本を読んだ読者のみなさんも、「やってみよう」と思うところを、いいとこどりでやっていただくとうれしいですね。

父:ママの本はすべて読んだけど、「よくこんなさまざまなメソッドを考えたな」って感心したよ。

母:公文に初めて行ったときに、「うた200、読み聞かせ1万、賢い子」という幼児教育のスローガンを知りました。わが家では「3歳までに絵本の読み聞かせ1万冊、童謡1万曲」を実践することにしました。絵本も童謡も、親の声で読んだり、歌ったりすることにこだわりました。

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親の人生も豊かになった