市の担当者は事実を認めたものの、「不正ではない」と主張する。
「通常業務に支障のない範囲で、希望する職員に付与していましたが、強制はありません。また、元来、携帯電話のアドレスやPCのアドレスなど、複数のアドレスを保有している者は職員に限らず存在し、1人1日1票と定められているものではありません」
大阪府松原市でも四日市市と同様に大量のIDを取得し、各部に400~500のIDを配布していた、と報じられた。
実際、同市の投票マニュアルの中には複数のIDを切り替えて投票する方法も細かく説明されていたという。松原市はこう語る。
「複数のIDを取得して投票を呼びかけたという事実はない。マニュアルは作成したが、あくまで投票の方法を記載したもの」
「強制したことはない」と口をそろえる各自治体。
ゆるキャラグランプリは、インターネット投票と会場での投票により順位が決定するが、その是非が問われそうだ。
(本誌・田中将介)
※週刊朝日2018年11月30日号