「この仕事を始めた頃は漠然と“映画俳優になりたい”と思っていました。でも、オーディションにはなかなか受からないし、映画に出演したところで、自分が思い描くような映画俳優には、どんなに努力してもなれないだろうと思った。そうしたら、たまたま岩松了さんの舞台のオーディションに受かって、演劇の楽しさを知ったんです。自分が映画的だと思っていたものと、舞台で学んだことが大して離れていないことも理解できた。映像でも舞台でもドラマでも何でも、全力で向き合える作品に出会えればそれでいい。大事なのはお客さんを連れてこられる俳優になることだと気付いて」

 俳優が活躍できる媒体は、映画や演劇以外にもたくさんある。その自由度を満喫しながら彼は、“お客さんを連れてこられる俳優”を目指す。

週刊朝日  2018年11月23日号

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