「もちろんMさん側は、勇気さん側の主張について否定しています。平尾さんの財産は、命を削る思いで作曲活動を続けながら築いたもの。それを妻子が争う事態になり、平尾さんが本当に気の毒です」
遺産相続に詳しい加藤博太郎弁護士がこう指摘する。
「平尾さんがMさんとの結婚の事実を明かさなかったのは、何らかのトラブルが起きることを想定していたのでしょうか。推定相続人の存在にふたをしたまま亡くなったので、パンドラの箱が開いてしまったという印象です」
相続紛争は法廷に持ち込まれており、すぐに収束しそうにない。(本誌・亀井洋志)
※週刊朝日 2018年10月19日号