放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、生花店の「アリエル&ウィッチムーン」。
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芸能人ママの多くが出産することで知られる「山王病院」のはす向かいにあった小さな花屋。時折、店内いっぱいに、芸能人の名札付きのスタンド花が並べられているのを見かけたものだが、外苑東通りの拡張工事計画のため、山王病院側の六本木駅寄りに引っ越し、店も広くなった。
店名は「アリエル&ウィッチムーン」。爆笑問題が所属する芸能プロダクション「株式会社タイタン」の代表取締役社長であり、太田光氏の妻でもある太田光代氏がオーナーの花店だ。
花店以外にも、ハーブやアロマの専門店、トータルリラクゼーションスペースなどを精力的に展開している光代氏。ハーブやアロマの効果によって、リラックスしたり体質改善できたらと、多忙を極める光代氏の願いが具現化したような出店や展開は、さすがというしかない。
私はここのショップカード付きの花を何度かいただいたことがあるが、そのうちの2回は、タレントの島崎和歌子さんからだった。「アリエル~」から程近い赤坂の「ゴールデンミュージックプロモーション」に所属しているからだろうか。それとも爆笑問題や光代氏とのお付き合いからなのか。
珍しい種類の花がセンス良くアレンジされていたり、「ただものじゃない」カンジの包装紙やリボンなどは、芸能人御用達花店ならでは。
当然、爆笑問題も利用しているスタンド花や胡蝶蘭は、その内容に定評があるだけでなく、配達スタッフの礼儀正しさや、細やかな連絡方法などにも「さすがは太田光代さんの教育が行き届いている」と大評判だ。
エリアは限定されているが、ホームページに法人向けの定期活け込みの料金表や説明があるのも、フツーの街の花店ではない匂いがする。
この季節は、静岡県の「安間ばら園」から仕入れた“秋色アジサイ”がオススメ。梅雨の頃とは異なり、秋らしいセピア色のアジサイだ。
いかにもセレブな花店に思えるかもしれないが、数百円の鉢物やサービスブーケなども扱っているし、自分用、自宅用として、小さな花瓶に活けて、会社のデスクや、ダイニングテーブルなどの上に置くような花々もそろっている。
「太田光代の店」として宣伝していないのだけれど、芸能関係者や、お笑い芸人の間では超有名店。爆笑問題がテレビでもラジオでもレギュラーをもつTBSの近所でもあるので、局員の顧客も多いと聞く。
猛暑が去って、花の“もち”がよくなる季節の到来。訪ねて損はない花店だ。
※週刊朝日 2018年10月12日号