つまり、よっぽどの富裕層でない限り、予算によって多くの候補が「消えた」状態に。でもここで心が折れてはいけない。予算の関係で、入れるホームが限られる庶民こそ慎重に、自分の懐事情に合った最善のホームを選ばなくては。

 こうして、「ケア」「エリア」「予算」から絞ったら、候補になったホームの事前調査に進もう。手がかりとなるのは、パンフレットやホームページ、そして意外と知られていない情報の宝庫が、施設が用意している「重要事項説明書」という書類だ。

 これらは、見学や契約などのときにもらえるが、ネットに掲載している施設もあるほか取り寄せることもできる。見学の前にチェックしておくのがおすすめだ。

 何をチェックするか。まず、とある大手企業が運営する都内の介護付き高齢者ホームの重要事項説明書を見てみた。重要事項説明書は、一般の不動産取引でも提示される書類で、物件についてのほとんどすべての情報が掲載されている。

 このホームの説明書にもA4約20ページに、建物の詳細から料金プラン、入居者やスタッフの詳細などがびっしり。例えば入居者の項目を見ると、人数はもとより、入居継続期間、年齢、男女比なども明記。だいたいのホームの雰囲気がつかめるほか、

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