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老人福祉・介護事業の倒産 年度推移(週刊朝日 2018年8月17-24日合併号より)
老人福祉・介護事業の倒産 年度推移(週刊朝日 2018年8月17-24日合併号より)

「高齢者ホームに入る決意と準備」(7月27日号)が大きな反響を呼んだのに応え、今回は現場の職員が教える「劣悪ホームの見抜き方」。予算やエリアなどの考え方、そしてホームの資料などで読み取れる事前情報から、絶対に失敗しない選び方をお届けする。

【グラフ】10年前どう変わった?「老人福祉・介護事業の倒産 年度推移」はこちら

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「かつて、住宅すごろくのあがりといえば、マイホームを持つこと。今のあがりはその先にある、これだと言われます」

 民間介護施設紹介センター「みんかい」の経営スタッフ、小嶋勝利さんは話す。

 これとはもちろん、高齢者ホーム(老人ホーム)のこと。今どきの「あがり」でありながら、マイホーム選びと明らかに違うのは、事前にウキウキ準備をする人がめったにいないことだ。

「切羽詰まってから慌てないように、元気なうちから探す」(小嶋さん)のが、自分に合った高齢者ホームに出会うための基本だという。50代の自分でも決して早すぎではない。しかも、考えないようにしていた80代の親のことなら、むしろ遅すぎるくらいだろう。

 そこで、いざというときに慌てない、高齢者ホーム選びの「ここを見ておけ!」を専門家の皆さんに教えていただいた。その前に、そもそも「高齢者ホームって何?」から、おさらいを。

 高齢者ホームとは、高齢者のためにつくられた施設や住宅のことで、大きく公的な施設(特別養護老人ホームなど)と民間が経営する住宅(サービス付き、介護付きなど)がある。ここでは民間の高齢者ホーム選びについて紹介する。

「よく言われる介護付きホームや住宅型ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの種類分けは単なる制度上の分類であり、実際に提供されているサービス内容は、事業所によってまったく違います」

 そう話すのは、高齢者住宅コンサルタント「高住経ネット」の濱田孝一さんだ。

「いい高齢者ホームは、入る人によってそれぞれ違いますが、劣悪なホームには共通した特徴があります。その人に合ったホームを見つけるのと同時に、劣悪サインを見逃さないホーム選びも、これからの時代は重要です」

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