W杯でブレークした乾 (c)朝日新聞社
W杯でブレークした乾 (c)朝日新聞社
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サッカーに関する本を出版した小柳ルミ子 (c)朝日新聞社
サッカーに関する本を出版した小柳ルミ子 (c)朝日新聞社
小柳ルミ子のサッカー本
小柳ルミ子のサッカー本

 ベルギー戦、セネガル戦で鮮やかなゴールを決めた乾貴士(30)。英大衆紙デイリーミラーの、“W杯サプライズ5戦士”の一人に選ばれ、代理人にも問い合わせが殺到しているそうだ。

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「そもそも乾は、ハリル前監督が解任されなかったら最終メンバーに残れずに本大会には出場できなかった可能性がありましたからね。この活躍は本当にサプライズです」と語るベテラン記者によると、ハリル前監督は手数の少ない速い攻撃を求め、乾のようなドリブラーではなく、鋭いパスを出せる選手を好んだ。

 しかし後任の西野監督はこれまでの日本のスタイルだったパスをつなぐサッカーに少し戻したという。

「そのバリエーションの一つが乾です。彼はW杯直前のパラグアイ戦で2発を決め、自分の価値を証明した訳です」(ベテラン記者)

 そんな乾を以前から評価し、「代表で起用してほしい」と訴えていた人がいた。歌手で女優の小柳ルミ子(66)だ。

 最近は本業よりもサッカー界で有名人だ。欧州サッカーが好きだそうで、バルセロナのメッシのファンであることを公言し、年間2千のサッカーの試合を観戦すると豪語。今回のW杯ではフジテレビ系中継番組に出演し、玄人はだしのコメントをしている。

「“瀬戸の花嫁”をサッカー場で見かけたときは驚きましたけど、専門用語をたくさん、それも正しく使って話してるのを聞いて、大したものだと思いました。確かに試合を数多く見れば“目”は養われるものですが、周りにいたテレビ関係者が彼女の話に付いていけなくて困ってた感じがするほど(笑)詳しかったですね」(前出ベテラン記者)

 4月にはサッカーに関する本を出版した彼女。

 その最後の章のロシアW杯への提言で“ビッグ3”と言われる本田、香川、岡崎以外で期待の選手として、まず乾、そして大迫やDFの昌子の名前も挙げていた。活躍を予言しているかのようで驚く。

「乾はもちろん昌子の名前も挙げていて、『あの時期にセンターバックに昌子を推すなんて神がかり的』と言われてました。ルミ子さんのサッカー評はテクニカルな面だけでなく、人生に例えてくれていて、上手いな、と思います。サッカー関係者も、資料も見ずにいつ、どこの試合と記憶し、見る目があるな、と一目置いてますよ」(同)

(本誌・岸本貞司)

週刊朝日 2018年7月13日号