和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助氏(77)の怪死事件で、今やお茶の間は「一億総探偵」状態だ。
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「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎氏と生前、交流のあったタレントのデヴィ夫人は9日、バラエティー番組に出演し、興味深いエピソードを明らかにしている。
「彼はドン・ファンじゃ全然ないです。真逆」「2回、脳梗塞をなさっていて、ヨダレもたらしていて、食べ物もよくかめず、モゴモゴしてこぼされていらして、おみ足が悪くて引きずってらした」「あれ(ドン・ファン)は本の宣伝ですよ」――。
野崎さんの経営する会社の従業員はこういう。
「社長は交際していた50歳年下の女性に6千万円を持ち逃げされた2年前の事件で注目され、本まで出したけど、書いてある内容の半分くらいは、ハッタリです。自分で都合よく書いている。社長の資産50億円の根拠はどこからきているのか、わからない。貸金業で差し押さえした不動産とかも数多くありますが、和歌山の田舎ばかりでたいした金にはならない。社長の預金も現金で10億円ぐらいですよ。酒や梅干し販売は赤字、本業の貸金業も今は規制が厳しく儲かっていない。自宅も田舎だからあまり価値はない。シャガールなどの絵画は百貨店から買っているので本物だとは思うけど…」
野崎氏は急性覚せい剤中毒で5月24日夜に怪死。遺体は解剖されたため、通夜は5日後の同29日に行われたが、貸金業、酒販売など幅広く事業をしていた資産家の割に参列者は40人前後と寂しい風景だったという。出席した親族はこう話す。
「幸助は7人兄弟の3男ですが、兄弟の間では浮いた存在でした。3回目の結婚したとか、そんな話はまったく知らなかった。通夜にいったら、えらい若い娘がいて、嫁さんだという。フライデーのインタビューでスマホはいじってないと言っていましたが、ウソですよ。いじっていました。喪主の挨拶は葬儀会社から渡された紙を小さな声で読んだだけ。月100万円の手当をもらい、妻なのに何もしない。妻側の親族は誰も来ておらず、これはおかしいと思ったら、覚せい剤中毒で死んだといわれ、仰天しました。幸助は脳梗塞を2回やり、よちよち歩きの状態で先はそう長くない。身体障害者の手帳も持っており、覚せい剤なんかやるワケない」