
東京都港区六本木6-1-26 六本木天城ビルB1F/営業・16:00~23:30L.O./休日・なし(撮影/写真部・小原雄輝)

昭和29年に東京・六本木で開業。四角いピッツァパイが当時の米軍関係者や在日外国人たちに大いに受け、看板メニューとなった。もうひとつの名物がこのグリーンサラダ。スライサーは使わず、ごく薄く手切りにした1本分のキュウリがレタスの上に美しく盛られる。甘酸っぱいドレッシングの塩梅もバランスが良く、レシピも創業当時のまま、いまも愛される。900円。税込み、サ別(撮影/写真部・小原雄輝)
著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は歌手・水木一郎さんの「シシリア 六本木店」の「グリーンサラダ」だ。
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メジャーデビュー前の昭和39年頃のこと。僕は高校に通いながら“水町純”の芸名でジャズ喫茶でライブ活動をしていました。学校が休みのときは、一日3カ所掛け持ちで新宿「ラ・セーヌ」や横浜「ロンスター」などを回って、当時流行していたアメリカン・ポップスや映画音楽を歌っていたんです。
そんな10代の頃、ライブの帰りに立ち寄ったのがこちら。いまは店が新しくなりましたが、昔は壁じゅうサインで埋め尽くされていて、僕も書かせてもらったのを覚えています。
初めてこのサラダを見たときは、なんだこりゃ?って驚きましたね。フグ刺しかと思うくらい、超薄切りのキュウリが盛られていて。食べると中からレタスが出てきて、またびっくり。シンプルなドレッシングなんだけどガーリック風味がきいて、一気にやみつきになりました。いまでも行くと必ずこのサラダとラザニアは頼みます。今年デビュー50周年を迎えますが、青春の味に再会すると、ますますパワーがみなぎるゼーット!
(取材・文/今中るみこ)
「シシリア 六本木店」東京都港区六本木6-1-26 六本木天城ビルB1F/営業時間:16:00~23:30L.O./定休日:なし
※週刊朝日 2018年6月15日号