疑問5 紹介してくれた先生に、治療の報告はありますか?

答え 電話や手紙で結果を報告しています

 自分を信頼して大切な患者さんを預けてくださったのですから、報告するのは当然だと思っています。私の場合、手術直後に一度電話などで状況を説明し、退院時に文書でここまでの経過を報告します。その後しばらく外来で診察をし、問題なければ紹介元の病院にお戻しします。そのときにも「逆紹介状」を添えます。なお、これは義務ではないので、やり方は医師によって異なります。(横山医師)

疑問6 自分の紹介状なのに、見てはいけないの?

答え 知りたい場合は、医師に聞きましょう

 自分の情報が書かれているものとはいえ、別な方に宛てた手紙です。宛名の方以外の人が読むのはマナー違反なので、勝手に開封しないでください。もしも内容を知りたいのであれば、紹介元の医師に聞いてみましょう。私の場合、必要に応じて口頭で説明することもあれば、パソコンの画面に表示して見せることもあります。(早川医師)

疑問7 「医者がやる気になる紹介状」を作ってもらうには?

答え 納得できる病院選びが大事

 どんな紹介状であっても、医師は一生懸命手術しますのでご安心ください。ただ、手術は命を預ける治療なので信頼感がもっとも大切。患者さんの中に紹介先の医師への不信感があると、いい手術はできません。紹介元の先生と十分話し合い、納得して病院と医師を決めてください。その信頼感こそが「やる気」の源泉だと思います。(横山医師)

(文・神 素子)

*週刊朝日ムック「手術数でわかるいい病院2018」より