プロゴルファーの丸山茂樹氏が、47歳で優勝を果たしたフィル・ミケルソン選手について語る。
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いやあ、よかった。男子の世界選手権シリーズ「メキシコ選手権」(3月1~4日、メキシコ市郊外のチャプルテペックGC)です。フィル・ミケルソンが2013年の全英オープン以来となる米PGAツアー43勝目を挙げました。47歳での世界選手権シリーズ優勝は最年長記録らしいですね。僕の1歳下とトシが近いんで、余計にすごみを感じさせられました。
最終日はトップに2打差でスタートして、残り4ホールの時点で、首位のジャスティン・トーマス(24)まで2打差がありました。でも、ここで15、16番と連続バーディーで並び、プレーオフに持ち込んだんです。最初の17番パー3で、ジャスティンがグリーンを外し、寄せにも失敗。難なくパーとしたフィルが勝ちました。長らく実績を積み上げてきたフィルとの一騎打ちだからこそ、2週連続優勝を狙ったジャスティンにも力が入ったんだろうと思います。
あと7勝となった米ツアー50勝についてフィルは「必ずいける」とコメントしてます。このポジティブさがすごい。47歳で、どこにそんなパワーが残ってんのか。ちょっともう、僕から言わせたら意味不明ですよ。ハハハハ。
彼と最初に会ったのが世界ジュニア選手権でしたから、もう30年以上の付き合いになります。サンディエゴのゴルフ場に、僕とフィルとアーニー・エルス(48)が一緒に写った大昔の写真が飾ってあるんです。あれを見るたび、懐かしくてね。