はつね東京都杉並区西荻南3-11-9/営業・11:00~17:00ごろ(土は~16:00ごろ)スープがなくなり次第終了/休日・日月祝(撮影/山本倫子)
はつね
東京都杉並区西荻南3-11-9/営業・11:00~17:00ごろ(土は~16:00ごろ)スープがなくなり次第終了/休日・日月祝(撮影/山本倫子)
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タンメン昭和36年から西荻窪の駅前で営業を続けている、地域の人気店。スープは豚のゲンコツや鶏の脂身から丁寧にとったもの。人気のタンメンにはサッと炒めたモヤシとキャベツ、彩りに人参、冬には白菜がどっさり。スープに染み出した野菜の甘みと香り、シャキシャキの歯ごたえが混然一体となって、箸が止まらなくなる逸品。タンメン750円(税込み)、プラス100円で大盛りも可(撮影/山本倫子)
タンメン
昭和36年から西荻窪の駅前で営業を続けている、地域の人気店。スープは豚のゲンコツや鶏の脂身から丁寧にとったもの。人気のタンメンにはサッと炒めたモヤシとキャベツ、彩りに人参、冬には白菜がどっさり。スープに染み出した野菜の甘みと香り、シャキシャキの歯ごたえが混然一体となって、箸が止まらなくなる逸品。タンメン750円(税込み)、プラス100円で大盛りも可(撮影/山本倫子)

 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は俳優・角野卓造さんの「はつね」の「タンメン」だ。

【写真】角野卓造さんおすすめの「タンメン」はこちら

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 僕の家は隣駅にありましてね。このお店も存在は知ってたんです。それを「おいしいから」ってすすめてくれたのは、亡くなった萩原流行でした。あいつ、6席しかない小さな店なのに、いつものテンガロンハットをかぶってて。邪魔だろ!って(笑)。

 このタンメンはとにかくシンプル。透き通ったスープには野菜の甘みがじんわり。中細麺は後半ちょっとくたびれてくるのが、またいいんです。僕、タンメンは3段階で食べるんですよ。半分あたりで胡椒を振る。3分の1から4分の1になったら、お酢をちょいと回しかけると、後味もさっぱりするんです。

 ドラマでは中華料理屋の親父を20年以上やってます。「幸楽」は決してうまくはないんで(笑)よそのことは言えないけど、最近のラーメンは「うますぎる」。町に根づくまで長続きする店も少ない。その点、ここは店主の真面目さがそのまま味に出ています。若いころから各地でいろんなものを食べてきた私ですが、こういう基本を大切にした味が一番、ほっとするんです。(取材・文/浅野裕見子)

「はつね」東京都杉並区西荻南3-11-9/営業時間:11:00~17:00ごろ(土は~16:00ごろ) スープがなくなり次第終了/定休日:日月祝

週刊朝日 2018年3月9日号