人生100年時代の美容法とは? 潤いに満ちた若々しい肌の保ち方を皮膚科医に聞きました!
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「皮膚科医の立場から言うと、全身の肌がしおれないようにするには『美肌菌』を増やすことが一番です」と、わかばクリニック(東京・六本木)院長の工藤清加さん。
美肌菌とは何でしょう?
「美肌菌の正式名は表皮ブドウ球菌。腸に善玉菌・悪玉菌があるように、肌表面にも善玉菌・悪玉菌があるのです。美肌菌は、肌を美しく保つための善玉菌です」
美肌菌はすべての人の肌に存在している。その数は人によってまちまち。多い人もいれば、少ない人もいる。また、美肌菌は〝その人〟特有のもの。他人の菌をもらって肌につけても、生息はできない。自分がもともと持っている菌を増やさないといけないのだ。
「皮膚の『表皮』の最表層を『角質層』といいます。美肌菌は皮膚の表面にも並んでいますし、角質層の中にも存在しています。美肌菌は生きている限りは代謝生成物として保湿成分を出します。その保湿成分が『グリセリン』。グリセリンは肌に潤いを与え、しっとり保ってくれるので、肌の乾燥が気になる方は今日からでも、美肌菌の育菌に気をつかっていただきたいですね」
具体的には、どういうことに気をつければ?