

プロゴルファーの丸山茂樹氏が、宮里優作選手の賞金王獲得、石川遼選手の日本ツアー全試合出場決断などを語った。
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いやあ、やりましたねえ。宮里優作(37)が国内男子ツアー最終戦の「日本シリーズJTカップ」(11月30日~12月3日、東京よみうりCC)でぶっちぎりの優勝を飾って、初めての賞金王に輝きました。
現職の選手会長が賞金王になるのは初めてなんですってね。
前の週までのトップで約1717万円差をつけていた小平智(28)を逆転するには、優勝しかありませんでした。それが首位タイで出た最終日は1イーグル、6バーディーの62。2位に6打差をつける完勝でした。目の前で見てましたけど、一瞬の隙もなかったですよ。前半で爆発して7打差をつけて、後半にライバルもバーディーをとってきてる中で動じることなく、自分のペースでやれてたのは素晴らしいです。
優作はショットには抜群のセンスとポテンシャルがあったんです。それに加えて、メンタルの部分で「これだ」ってものをつかんだんでしょうね。それで課題だったアプローチとパターがよくなったのか、その二つがよくなったから動じなくなったのか、その方向性は分からないんですけど。アプローチとパターが苦手だから、ナーバスになってたと思うんです。絶対にフェアウエーを外しちゃいけない、グリーンを外しちゃいけないって。でもいまはリカバリーできる自分がいるから余裕ができて、もともと持っていたショットのすごさも増したんだと思うんです。