貴乃花部屋に謝罪に向かう日馬富士 (c)朝日新聞社
貴乃花部屋に謝罪に向かう日馬富士 (c)朝日新聞社
貴ノ岩の師匠・貴乃花親方 (c)朝日新聞社
貴ノ岩の師匠・貴乃花親方 (c)朝日新聞社

 関係者らの話がたびたび食い、違い混迷を極めている横綱・日馬富士による貴ノ岩への暴行問題。日本相撲協会は19日に両国国技館で日馬富士から事情を聴いたのに続き、11月21日にも、現場に居合わせた横綱・鶴竜、関脇・照ノ富士の2人から事情を聴く方針だという。

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 暴行があった10月26日未明に何があったのか。本誌は今回、新たに現場となった鳥取市内の飲食店関係者から、証言を得た。

 この関係者によると、モンゴル力士らの一行が店に入ってきたのは、夜の2時前後だったという。

「もうみんなかなり出来上がっている様子でしたが、白鵬関が『これからも飲むぞ』と言い、ご機嫌でした。店の個室に8~10人くらいが入り、食事はおつまみ程度でシャンパン、ビール、焼酎などを飲んでいました。白鵬が一番上座に座って、日馬富士がその隣。それに照ノ富士、貴ノ岩という順番だったでしょうか」

 報道では、貴ノ岩が「これからは若手の時代だ」という主旨の発言をしたことが暴行の引き金となったとされているが、この関係者の印象は少し違っている。

相撲に関係する話は、あまりしていなかったように思います。バカ話というか、楽しいお酒でした。ただ、貴ノ岩は普段から礼儀に問題があるとかで、『ちゃんとしなきゃダメじゃないか』『ここは日本、相撲は礼儀が大事』とか言われて、『はい』と聞いてた。それでしばらくはみんなしゃべっていましたが、貴ノ岩がスマホを手にしたら、急に日馬富士が『おい、こらぁ』とか声をあげながら殴り掛かった。それまでの楽しそうな雰囲気が一気にかわり、何が起こったのかと驚いた。報じられているビール瓶や、カラオケのマイク、灰皿など、テーブルにあるものを手あたり次第使い、殴っていた。興奮して、『こいつはわかっていない』などと貴ノ岩に文句を言っていた。貴ノ岩は最初はよけきれなかったが、途中からは手でガード。照ノ富士が日馬富士を引き離そうとしたが、日馬富士は止まらず、照ノ富士に対しても2、3回、突き飛ばす感じで手を出した」

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